エール第8週のネタバレあらすじ | 紺碧の空

朝ドラ「エール」第8週(36話~40話)のネタバレあらすじまとめです。

朝ドラ「エール」
2020年5月18日(月)~5月22日(金)放送
第8週サブタイトル「紺碧の空」

≪第7週エールあらすじ第9週≫

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朝ドラ「エール」第8週のネタバレあらすじ

こちらでは、朝ドラ「エール」第8週の放送されたストーリーから、ネタバレあらすじを更新しています。
第8週の各話ごとの詳細ネタバレあらすじを知りたい方は、こちらからご確認ください。

朝ドラ「エール」第8週「紺碧の空」一覧
放送回 放送日
第36話「応援歌作曲の依頼」 5月18日(月)
第37話「自分の音楽は捨てない」 5月19日(火)
第38話「自信を失くす裕一」 5月20日(水)
第39話「音、豊橋に帰ります」 5月21日(木)
第40話「応援歌『紺碧の空』」 5月22日(金)

早稲田大学応援部の突然の訪問

裕一は、小山田先生の推薦があったからコロンブスレコードの専属作曲家になれたことを知ります。

推薦してくれた理由までは分かりませんが、偉大な大作曲家の顔を泥で汚してはいけないと思い、作曲づくりに死ぬ気で取り組んでいました。

ある日、裕一の家に押しかけてきた早稲田大学応援部の男たち。

私は早稲田大学応援部5代目団長、田中隆ち言います!

この度は我が応援部の新しか応援歌作曲ばお引き受け頂きありがとうございます!

その中の一人、応援団長の田中が大声で裕一に挨拶をしました。

おお、、、?えっ何の話?

窪田正孝演じる古山裕一には、何の話だかさっぱりわかりません。

そんなのお構いナシに、田中は裕一への感謝とともに、

僭越ながらエールは送らせて頂きます!

とエールを送り、しまいには裕一を胴上げまで始めたのです。

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胴上げされた後の裕一は、腰を痛めたようで、床にうつぶせの状態で横たわっていたのです。

早稲田大学応援歌の依頼

あ~痛い痛い!痛い痛い、、、。

裕一が痛がっている様子をみて、音が、

病院行った方がいいかもね。

と言うと、三浦貴大演じる田中隆

先生がやめろ言うたけん。

と悪びれた様子もなくいいます。

気を取り直した裕一は、とりあえず現状がまったく分からないので、

いろいろあの、、、混乱してっから、、、整理して話して。

と田中にいいました。

当時の野球は大流行し、特に早稲田対慶應義塾戦が空前の大人気となっていました。

その頃、慶應義塾では野球を応援するための応援歌が誕生しており、この応援歌のせいで早稲田は野球に負け続けてきたのです。

そのため、早稲田も慶應義塾に負けない応援歌を作りたいと田中は考え始めました。

俺らにも新しか応援歌が必要ばい。

今までん、お行儀よか歌やなか。

心沸き立つ歌が必要ったい!

そこで、まず詩を学生たちから公募して、『紺碧の空』の詩が採用されましたが、肝心の作曲を依頼に時間をかけることができず途方に暮れてしまいます。

事務局に相談するという方法もありますが、おそらくまた大御所の作曲家に頼むことになります。

それよりも田中が求めているのはもっと若い、血潮のたぎった作曲家です。

誰か、、、そげんやつ知らんね?

と団員に話しかけるとその中の一人が手をあげました。

その人物は山崎育三郎演じる佐藤久志の従兄弟で、久志が音楽学校に通っていることからつてを探しに久志に会いにいきました。

そうして、廻り巡って、作曲の依頼を久志から音へ、そして裕一へと相談することになったのです。

応援歌か、、、裕一さんやるかな~?

二階堂ふみ演じる古山音も裕一が依頼を受けるか、自信がありませんでした。

まだ、裕一には正式に話をしていませんでしたが、久志が裕一を推薦すると、音が裕一に相談する前に田中が裕一の家に挨拶に来てしまったのが今の状況です。

久志が裕一に依頼したのもコロンブスレコードの曲作りに重圧し、苦しんでいたため、解決の糸口になるのではないかと思ったからでした。

状況を理解した裕一に、改めて応援団の部長・田中隆が新しい応援歌を作って欲しいと頼みます。

しかし、裕一は、

あの、、、早稲田の応援歌とは、こ、、、光栄です。

今いろいろあって、自分の曲も作れずにいる状態であの、、、ごめんなさい。

と断ってしまうのです。

そこば、どげんかして!

お願いします!

と一斉に頭を下げる団員たち。

音にどうしよと相談すると

私はやるべきだと思う。

と音が答えます。

音は、早稲田応援歌には、小山田先生も名を連ねていると裕一に伝えます。

大作曲家の小山田が作曲しているのなら、先生と同じ土俵に立てるし、名誉なことじゃないと後押ししてくれたのです。

それを聞いた裕一は、小山田も作曲を行っていると知り、前向きな気持ちになりました。

しかし、曲の締め切りは、2週間後の早慶戦に間に合わせるために、10日後です。

急ですね、、、。

と、またしぼみそうな声の裕一。

秋の早慶戦が2週間後に迫っとうとです。

練習も、、、せんといかんけん。

何とぞ!

と頭を下げ、田中のそばにいた団員が裕一に歌詞を手渡します。

歌詞を見た裕一は、

わ、、、分かりました。あの、、、や、や、やります。

と、とうとう引き受けることになったのです。

田中は裕一の手を取り、

慶應の『若き血』ば超えて下さい!必ず!

と熱望しました

コロンブスレコードに出社する裕一

とはいえ、裕一にも本業があるわけで、時間的にも余裕がありません。

コロンブスレコードへ出社すると、廿日市は木枯の新曲を録音しているところでした。

それはのちに木枯の代表曲のひとつとなる『丘を越えて』でした。

出来映えに大満足の廿日市に後ろから声をかける裕一。

あっ!いたの?何?

と裕一に気づく古田新太演じる廿日市誉

裕一は、

す、、、すいません。あの、、、か、、、書けませんでした。

と、譜面が書けなかったことを謝ります。

すると、

まあいいよ。これが大ヒット間違いなしだから。

と気にも留めない様子の廿日市。

そこへ歌唱を終えた歌手の山藤太郎が入って来ました。

裕一が挨拶して帰ろうとすると、廿日市が山藤に裕一を紹介します。

あっ彼ね。木枯先生と同時に契約した古山よういち君。

あっ、、、ゆういちです。

まだヒット曲はおろか一年で一枚もレコードを出してないんだよ。

何か言ってやってよ。

そう言われた柿澤勇人演じる山藤太郎は、

山藤太郎です。頑張って下さい。

と裕一に挨拶をしました。

山藤はとても礼儀正しい青年です。

ご卒業はどちらですか?

福島商業です。

山藤は裕一がどうやって勉強してきたのかが気になるようでしたが、裕一は商業高校しか出ていませんでした。

一応、廿日市が国際作曲コンクールで二等になったとフォローしてくれましたが、音楽は独学でしか勉強してないと言うと廿日市。

更には、山藤が、慶応義塾からの東京音楽学校声楽科エリートだと知らされる裕一。

まさか慶應から東音を出た人が歌手になっているなんて思いもしなかった様子です。

そこへ野田洋次郎演じる木枯正人

廿日市さん。

と入って来ました。

は~い先生どうしました~?

と廿日市はすっかり木枯に対する態度が変わっていました。

ごはん食べ行きませんか?おなかすきました。

いいですね!じゃあ銀座煉瓦堂のオムライスなんていかがでしょう?

いいですね~。

かしこまりました~。ほら山藤君も一緒に行くよ。ほら。

室内から廿日市と山藤がいなくなったタイミングで木枯が裕一に耳打ちします。

あとでサロンにいて。

うん、と返事をし、退室しようとした裕一をスタッフの小田が呼び止めます。

君。新人?

君みたいな人いっぱい見てきたよ。

己にこだわって才能を生かせない人。

何も言い返せず、固まってしまう裕一でした。

サロンで会話する三人

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作曲家のサロンで、木枯を待っていた裕一。

そこへ、廿日市と食事を済ませた木枯たちが戻ってきて、改めて山藤を裕一に紹介します。

木枯さんはあなたにはとても才能があるとおっしゃってましたよ。

という山藤に

お世辞ですよ。

と返す裕一。

僕はお世辞なんか言わない。

君の曲は山藤さんにきっと合うよ。いつか是非一緒にやってほしいな。

本心だと伝わるような口調で話す木枯。

ふと、山藤はテーブルの上に譜面が置かれているのに気がつきます。

ああ、、、あの、、、。早稲田の応援歌頼まれまして。

裕一は、今、早稲田大学応援部から早稲田大学の応援歌の作曲を頼まれたことを二人に話します。

慶應のあの『若き血』に必ず勝てって言われてます。

すると山藤は自分が慶応時代に『若き血』の歌唱指導をしたこと、さらには自分より上級生に対しても厳しく指導したを話します。

『若き血』が応援歌になって以来、我が慶應義塾は早稲田に連戦連勝です。

勝つのは、、、容易ではないですよ。

それを聞いた祐一は、それ以前の問題もあるものの、プレッシャーを感じてしまいました。

作曲に取りかかる裕一

家に帰り着いた裕一は、書斎で作曲にとりかかっていました。

夜、譜面に向かって悩む裕一のところへ音が夜食を持って来ました。

音が、

進まんの?

と聞くと

う~ん、、、。前半はシューベルトのイメージでいけそうなんだけどね。最後がもう全く浮かばない。

と答える裕一。

裕一は『覇者覇者』という歌詞の部分で躓いているようでした。

応援歌ってさ迫力が大事だと思うんだけど、『は』の発音って弱いでしょ?

『勝つ!』とかこう、、、『かっ飛ばせ~』とか、、、。

と言葉にだしながら考える裕一。

どうやら『か』のほうがしっくりくるようで、後日提案することにしました。

団長に提案するも玉砕される裕一

なかです!こん歌詞は完璧ですけん。

裕一は応援団長の田中に歌詞の変更を提案しましたが、即座に却下されてしまいました。

更に念押しでお願いします!と言って帰る田中。

裕一はうんざりした感じです。

マスターの保も心配そうに

困ってるね~。書けないの?

と裕一に話しかけました。

あ~応援歌って、ほらある一定の形があるじゃないですか。

どうしてもそれに引っ張られて、ありきたりになっちまうんです。

と裕一は心情を吐露します。

すると保が、

ありきたりじゃいますいの?

と質問します。

いやそりゃ、、、。そりゃどうせ作んなら、違うもん作りたいじゃないですか。

と、裕一が自分の考えを伝えると、保は妙な例えを出してきます。

僕も、毎日同じコーヒーを作ることにに疑問を持つことがある。

苦しむ裕一の姿を見て、バンブーの保は、自分の音楽を作ろうとしているから、作れないのではないかと言いました。

僕がコーヒーをブレンドする時に考えるのはお客さんの顔なわけ。

これを飲んだらどんな反応するかなとか。

と、保なりに自分の考えを伝えました。

それに対して、裕一は、自分が作る音楽なのに、自分の音楽を作っていけないのは何故なのかわからないと心の中で思っていました。

音に不満を漏らす裕一

家に戻るとさっそく、保との話を音に話します。

意味分かんないよ!僕が曲作んのに何で自分の音楽作っちゃいけないの?

自宅で夕飯時に裕一は音に向かって、自分の音楽を作っちゃだめなのか、自分の仕事には意味がないという不満をぶつけていました。

もう裕一の苛立ちは止まりません。

音は冷静に受け止めながら

廿日市さんも言ってた。裕一さんの音楽は西洋音楽にこだわっとるって。

と、裕一の契約料を廿日市に交渉したときに言われた言葉を持ち出してきました。

そ、そりゃ、そりゃ僕西洋音楽で音楽に学んだんだもん。しかたない。

そうなんだけど、作ってくる曲が、、、。

音は裕一に怒らない?と聞きながら続けます。

音の問いに、裕一は冷静だからと答えました。

『鼻につく』って。

普通に盛り上がればいいメロディーも何か、、、こざかしい知識をひけらかして曲を台なしにしとるって。

裕一はやっぱり少し怒ったようでした。

でも言っときたかったの。

これまでの交響曲を作るということにこだわり過ぎだからではないか、自分の音楽にこだわり過ぎているからではないかと音も気づいているのです。

一年間一枚もレコードになっとらんのは事実だし、何か変えんとまずいと思う。

音は精一杯なだめるように言ったつもりでしたが、裕一は返って意固地になってしまいました。

本当だったら今頃イギリスで音楽の勉強してるはずだったのに、東京の隅っこで、応援団と大衆曲の曲作ってんだよ?

もう十分変わってるよ!

ならこのままでいいの?

自分の音楽は捨てないよ。捨てたら意味ないよ!

裕一は自分の音楽のスタイルを捨てることは出来ません。

もう、誰が何を言っても聞く耳を持たないようです。

もういい。明日からごはんは作りません。勝手にやって下さい。

そんな裕一を見て、音も少し突き放すことにしました。

書斎でいらだつ裕一

音の西洋音楽のこだわりが強すぎるから、曲が作れないのだと指摘されたことや音の態度に腹を立てて、書斎に戻った裕一は、怒りのぶつけようがありません。

あ~みんな何なんだよ、、、。

僕に何を期待してんだよ!

人には得意不得意あんだろうに、、、。

いらだって作曲も思うようにはいきません。

思い悩む裕一を思って、妻の音や周りの人々がいろいろなアドバイスをするものの、裕一には刺さらず、応援歌を作曲することが出来ませんでした。

裕一はふと思い立ち、譜面を広げました。

こうなったら、、、。

バンブーの恵に相談する音

音は、バンブーの恵に相談します。

恵は

う~ん、、、どうだろう?

彼を変えられるのは、自分だけだと思うけど。

と言うので音は

私にできることはないってことですか、、、。

と沈みがち。

そうねぇと何か思い出した恵は後ろにあった、絵はがきを音に見せます。

そこには「徳川家康公 御遺訓」が書かれていました。

人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。

不自由を常と思えば不足なし。こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。

堪忍は無事長久の基、いかりは敵と思え。

勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。

おのれを責めて人をせむるな。

及ばざるは過ぎたるよりまされり。

要するに、音も今はじっと我慢のときだということです。

怒りをこらえる音

目の前で大量の納豆を混ぜている裕一。

音はにおいを我慢しています。

夜も裕一は布団を持って仕事部屋に籠もってしまいます。

翌日も納豆を混ぜ続ける裕一。

う~ん、、、あと100回だな。

音が廊下を掃除していると、書斎の扉には「入るべからず」の張り紙がありました。

鏡台の前に置いてある家康遺訓の絵はがきを見て

何もしないってつらいわ家康さん。

とつぶやく音。

これは裕一自身が乗り越えられなければいけない壁なんだ。

音は、そうやって自分の胸に聞かせて、裕一が自ら変わることを信じていました。

しかし、そう信じている音の気持ちとは裏腹に、裕一が頑張っていたのは応援歌ではありませんでした。

出来た、、、、、、最高傑作かもしれない。

裕一が作っていたのは応援歌ではなく、『反逆の詩』という西洋音楽だったのです。

裕一は応援歌を作るのをほっぽり出し、自分の才能をひけらかすための交響曲を書いていただけでした。

小山田の反応

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団長の田中が決意したとき、裕一は、小山田の自宅を訪ねて、交響曲『反逆の詩』を見てもらっていました。

裕一は、ここ数日、早稲田大学応援団から頼まれていた応援歌を差し置いて、自分の才能を証明したい一心で書き上げた交響曲です。

裕一は自分の才能を証明したいがために、山田先生の自宅まで訪ねてきたのです。

小山田は譜面を一通り見た後、

で?

と、一言だけ言葉を発して、裕一の足下に譜面をバサッと置き、部屋を出て行ってしまいました。

結局、小山田からは全く相手にもされませんでした。

誰からも認められない 裕一。

絶望だけが裕一を支配していました。

自信喪失の裕一

その日、裕一は遅くになっても帰ってきませんでした。

心配になった音は裕一の仕事部屋を覗きます。

そこにはまっさらな応援歌の楽譜、そしてたくさんの他の曲の楽譜などが散乱していました。

すると後ろから

何してんの?

と声をかけられ、びっくりする音。

やっと帰宅してきた裕一。

勝手に部屋に入った音を叱ることもなく、気力のない様子で掃除も必要だね、とつぶやくように言います。

本を片付けるような素振りを見せたかと思えば裕一はそのまま本を投げ捨て、楽譜を破り、泣き叫びながら悔しさに打ちひしがれてしまいました。

まるで、自分は何もない人間だと言わんばかり泣き叫ぶ裕一。

音はどうすることもできず、ただ背中から裕一を抱きしめるだけでした。

手を握り何も言わずに、ただただ裕一を優しく抱きしめるのでした。

音、、、。

うん。

休日に学校にいく音

翌日、音は音楽学校にいました。

誰もいない校舎を見て

日曜なのに、、、。バカだ、私。

と、今日が日曜日だと気づいた音。

しかし、そこに美しい歌声が聞こえてきました。

音のする方をたどっていくと、教室で誰かが歌っています。

なんとそれは幼い頃に教会で見たことがあった、オペラ歌手の双浦環でした。

柴咲コウ演じる双浦環は音の学校で、歌の練習をしていたのです。

どうして? どうしてここに?

慶応義塾団長登場

その頃、喫茶バンブーでは、応援団員の佐藤が今か今かと待っていました。

応援歌を待ちわびていた応援団員たちは、なかなか曲が出来上がってこないため、待機させていた佐藤の元にやってきました。

佐藤!まだね?

まだであります。

佐藤も追い詰められて泣きそうな顔をしていました。

様子ば見てき。

田中はまた佐藤に裕一の様子を見てくるように言いました。

佐藤が観にいくと、田中は団員たちにミルクセーキを振舞いマスターの保から裕一の話を聞いていました。

すると、そこへ同じく学ランの学生が3人来店してきました。

御園生!何しに来たとね?

入ってきた自分に気づいた田中が、詰め寄ります。

うわさを聞きつけましてね~。何でも新しい応援歌を作ろうとしてるとか。

誰?と恵が小さな声で聞くと団員の寺門が

慶應義塾の応援部団長御園生新之助です。

と説明します。

御園生は、いかに慶応技術がすごいか、いかに早稲田が無能かを語り始めます。

それを聞いていた恵は、突然高笑いを始めるのです。

そして、自分の過去に底抜けのバカに負けた話をした後に、御園生に近づき

あなた、、、負けるわよ。

というのです。

御園生はうろたえて

なぜだ?

と聞くと、恵は

だってこの人たち、、、底抜けのバカだから。

と、答えるのです。

御園生は、そのまま店をでていき、悔しがる団員に田中は

勝つしかなか。

俺は、、、名前や功績より人の縁ば信じるばい!

よ~し!皆で先生ば応援しに行くばい!

と声を上げます。

はい!と一致団結して早稲田の応援団員たちはバンブーの裏にある古山家へ向かいました。

すっかりやる気を失った裕一

失礼します!

応援団員たちが裕一の家に乗り込むと、先に来ていた佐藤が裕一の後ろにバツが悪そうに座っていました。

田中が作曲の出来具合を聞くと裕一は、自分には曲が書けないので、他の人に曲の依頼をして欲しいと言い出す始末。

そこへ帰って来る音。

先生、、、俺たちは慶應に勝ちたか!

田中は勝つためには、歌が必要なんだと強く訴えました。

しかし、裕一は、駆けつけてきた応援団に向かって、応援歌を作ることによって、試合の勝ち負けに意味があるのか、早稲田大学が勝てないのは弱いからではないのか、そもそも自分の曲がレコード会社になかなか採用されないのは、自分の才能がないからと言い放ちました。

団長は何も言えず、裕一は、とうとうさじを投げてしまいました。

豊橋に帰省する音

自信喪失している裕一を見て音は何とかしなければいけないと考えます。

テーブルの上に

豊橋に帰ります。音

の置き手紙を置いて、家族に相談するために実家の豊橋に帰ることにした音。

松井玲奈演じる関内吟が婚約者の鏑木を連れて帰省しているところへ音の

ただいま~。

という声が聞こえました。

どうしたの、急に?

と、母の光子が玄関に迎えに行くと妹の梅も、吟も鏑木も音を出迎えました。

鏑木はそもそも音もお見合いに同席したことからコロンブスレコードを紹介してもらった恩人です。

かつて見合いをした二人でしたが、その後、順調に交際が続いており、結婚相手として光子と梅に紹介までしていたのです。

吟と軍人の鏑木の見合いが進んでいた様子を見た音は

お姉ちゃんうまくいったんだね!

少々堅いところがある姉ですが、よろしくお願いいたします。

と鏑木に挨拶しました。

こちらこそよろしくお願いします。

と軍人らしく丁寧に挨拶する鏑木。

皆で音の話を聞くことにしました。

薬師丸ひろ子演じる関内光子

難しい問題ね。

と、お茶を注ぎながら言います。

どうしたらいいかわからんと音も困り果てていました。

森七菜演じる関内梅

私は、裕一さん大丈夫だと思う。

だって才能があるじゃん。

と言うと、それはわかっているけど発揮できないし認めてもらえないんだと言う音。

吟はもっと待つように言いますが、契約金だと思っていたお金が実は前払いで借金と同じ、だから待てないのだと音が説明すると驚いています。

それより何より、このままでは裕一が壊れてしまいます。

光子はあえて

鏑木さん、どう思いますか?

と鏑木に質問しました。

回答に少し戸惑った鏑木は、戦争で命がけで戦うことが出来るのは、国や親友達や戦友のためだからといいます。

そして、

裕一さんはどうですか? 」

と音に問いかけました。

音にはそれができない裕一へのもどかしさがあるようです。

音が家出してパニックなる裕一

その頃、裕一の家には久志が訪れていました。

こんなことで呼び出したの?

久志は音の置き手紙をみて、呆れている様子。

豊橋へ行ってくる、という裕一を制止し、話を聞く久志。

豊橋行ってくるわ!

ちょっと座れと裕一を落ち着かせた久志は、改めて

こうなった原因は何だ?

と裕一に聞きます。

裕一は、ふてくされた感じで

早稲田の応援歌、断ったからだと思う。

と答えました。

さらに久志は

なぜだ?なぜ書かない?

と聞くと、書かないんじゃない。書けないんだと訴える裕一。

裕一の言葉から何か読み取ろうと静かに裕一の話を聞く久志。

西洋音楽なら書けるよ。人から依頼されたものが書けない。

裕一がそういうと、西洋音楽なら書けるのかと質問します。

すると裕一はうんといって、3日で書いた『反逆の詩』の楽譜を久志に見せます。

あの小山田先生にも見せたんだ。

と裕一が告白するとなんて答えたのか聞く久志。

賞賛の言葉を期待していた裕一は、逆に冷たい対応であしらわれショックを受けたことを久志に話すと

ふ~ん。そこまで悪くないと僕は思うぞ。

とフォローします。

いや、そ、いいよそれはいいんだよ。音だよ音!音!

と苛立つ裕一。

すると、久志はこれまでの話を聞いて

応援歌が原因なら、、、応援歌書くしかないだろう。

と訴えます。

しかし、裕一も堂々巡りをしたように

だから、、、だから書けないんだってば!

と訴えますが、すぐさま

彼女を取り戻せるとしてもか? 」

と裕一に問う久志。

言葉に詰まる裕一。

作業場で懐かしがってる音

作業部屋で馬具を見ている音。

光子が来て

懐かしい?

と聞きます。

まだ一年しかたっとらんのに、どうして懐かしいんだろうね?

と音が言うと、音の心がここから離れて言ったからと光子が答えます。

2人は吟の結婚のことについて話します。

鏑木は婿養子だけど軍人だから豊橋には一緒に住めないことと、光子は梅も東京に行きたいみたいだからよろしくと言います。

音は娘たちが誰もいなくなって寂しくない?と光子に尋ねますが、光子は娘たちが元気で幸せに暮らしてるなら充分だと答えました。

なるべく帰ってくるようにするから。

と音が言いながら光子の肩に甘えると

じゃあ、帰ってくるなら、孫連れて帰ってね。

久し振りの母娘2人の時間です。

その頃、早稲田大学応援部の部室で「ゆくぞ甲子園!!清水誠二」と書かれたボールを握りしめ、
ひとり何かを考えている田中。

朝食を食べる裕一と久志

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翌朝、音の留守をいいことに思う存分納豆を混ぜる裕一と久志。

ねえ音って実力どうなの?

朝食を食べながら、裕一は初めて久志に音のことを聞いてみます。

学年で2番目だ。

まあ1番との間はかなり開いてるがな。

と、忖度なしで久志が答えると

へえ~そんなすごい人いんだ。

と驚いた様子の裕一。

久志がいう一番とはもちろん夏目千鶴子のことです。

加えて、環の再来だって言う人もいると話すと

双浦環か~。オペラ作ってあんな人に歌ってほしかったな。

と、いかにも作曲をやめるような言い方をします。

おいおい作曲やめるようなこと言うな。

久志がたしなめると諦めたように裕一が言います。

昨日ね、あれから努力したんだけど、、、やっぱ書けなかった。

もう無理だよ。

と久志にいうのです。

田中にお願いする音

無理じゃない!

鏑木のことばを聞いた音は、すぐに東京に戻り、早稲田大学応援部の部室に田中を訪ねていました。

やけど、、、。

『やけど』じゃない!あなたしかいない。あなたのために作ってもらうの!

と強く説得する音。

音は鏑木に「軍人が戦えるのは誰かのためだから」と言われて気づいたのです。

田中に裕一が書けない理由は、誰かのために作ってないから書けないんだと訴えます。

それを「誰かのため」に切り替えてもらおうと田中にお願いしていました。

音は、田中の口から自分の思いを、応援歌に託す自分の気持ちを裕一に伝えてほしいと頼み込みます。

しかし、田中は自分は口下手だから思いが伝わるか分からないと不安を口にしますが、

分かっとる!だけど今の裕一さんには心を動かす言葉が必要なの!

口下手でもいい。あなたの思い気持ちを伝えて!

裕一さんの心を動かして!

凝り固まった頭を吹っ飛ばして!

と、つぎつぎと田中に活を入れます。

そして、最後に

いい?早稲田の勝利、古山家の未来、古山裕一の音楽人生の全ては、あなたの双肩に懸かってます。

音は田中の肩をバシッと叩き、

頑張って!

と言い、さらに襟元をひっつかんで檄を入れて帰っていきます。

圧倒される田中。

裕一を説得に家にやってきた田中

その頃古山家では、すっかり縁側でくつろいでいる裕一がいました。

シュークリーム買ってきたぞ。

と帰って来る久志。

おっ、いいね!と言いながら学校は?と尋ねる裕一。

君が書くまで帰らない。

その割には無理にすすめないね。

自分で気付かないとね。人は変わらないから。

と言って久志は、ひとつシュークリームを裕一に渡します。

僕は変わったから書けなくなったんだよ。

違うよそれは。

久志は、裕一が自分で気づくことが一番大事だと話し、見守るつもりでした。

するとそこへ

古山先生はおりんしゃあですか?

と玄関から田中の声がしました。

ま、まずい。だ、だ団長だ。

と立ち上がる裕一。

その一瞬でもうひとつのシュークリームと共に姿を消している久志。

子供の頃から気配を消して消えるのが得意なのです。

相変わらずの逃げ足。久志?

といってる間に、失礼しますと田中がずかずかと家に入ってきました。

田中は廊下をズカズカと歩いてきます。

慌ててシュークリームを箱に戻し、取り繕おうとしますが田中は迫ってきて

先生話があるったい。

と強い口調で話す田中。

し、、、試合明日でしょ?あ、、、諦めて。

そげなわけにはいかんたい! 」

と訴えます。

田中の告白

渋々裕一は田中の話を聞くことになりました。

縁側で対峙する2人。

いつもより穏やかな口調で田中が話し始めます。

中学時代には、野球部に入学し、地元では甲子園にいけるかもしれないと期待されるほどでした。

その原動力となっていたの、バッテリーを組んでいた親友の清水誠二という青年でした。

ある日、雨で練習がなくなって2人は公園でキャッチボールをしていた。

その時、田中はわざと遠くに大きなフライを投げたら、清水はその球を捕ろうとして足を滑らせ、足に大きな深い傷を負ってしまった。

手術の時に麻酔がうまく効かなくて、痛みに苦しむ清水に田中は何か必要なものはあるかと聞くと、ラジオで早慶戦を聞かせてくれと言われた。

清水は手術に耐えたけど足は元通りにならず、学校もやめた。

田中は涙を堪えながら当時のことを話し続けます。

しばらくして清水に会った時、俺に何かできることはないか?と聞くと清水は

別になかっちゃけど、、、強いて言うなら、早稲田ば勝たしてくれや。それが一番の楽しみやけん。

と言った。

俺はそん時気付いたとです。

野球ば頑張っとる人のラジオば聞いて頑張れる人がおる。

頑張ることは、、、つながるんやって。

裕一の心が少し動き始めました。

そしたら、、、俺にできることは何か?

野球の技量はなか。

選手が活躍するために、、、応援することしかないんじゃないかって思って。

なのに、、、全く勝てん。

清水に申し訳のうて、、、。

そう言って悔し涙を流す田中。

裕一はその想いを充分心にためながら言いました。

何で僕なんですか?

すると田中は涙をぬぐいながら

俺は、、、器用なやつは好かん。先生は、、、不器用やけん。

と答えました。

裕一は苦笑いしながら

何だ、、、賞取ったからじゃなかったのか。

と小さな声でつぶやきます。

そしてなぜか涙もこぼれてきました。

先生、、、書いて下さい。

清水のために。

そう言って田中はボールを裕一に握らせます。

明日までだね?

裕一は笑顔で言いました。

田中がはい、と言うと、裕一はようやく決心がついたようにはい、と返事をしました。

そして2人に笑い声がこぼれました。

それを玄関で聞いていた音。

曲を完成させた裕一

田中の告白から曲を書き続けていた裕一。

団長の田中から預かったボールを手にすると、田中が語っていた話が脳裏に蘇りました。

最後の音符を書き終えて顔を上げると、仕事部屋の中では早稲田の応援部の面々が雑魚寝をしています。

裕一は、そっとボールで田中の額をコンコンとすると、目が覚めた田中に

書けました。

と譜面を渡しました。

田中は譜面を受け取り、感慨深げに裕一を見ると

先生、、、。

うん?

『紺碧』の『碧』が『壁』になっとります。

といいました。

早慶戦の行方

早慶戦では、3試合を戦います。

部室では、田中が団員たちに

慶應との決戦が始まるばい。

この3年間の屈辱ば晴らす時が来たと!

『紺碧の空』で『若き血』をば倒す!

と意気込みます。

はい!とこたえ士気が上がる団員たち。

早稲田ここにあり~!

と雄叫びを上げる田中。

そして秋の早慶戦が始まり、1勝1敗と互角の戦い。

裕一は、自ら応援歌の歌唱指導を行い、応援の手助けをしていました。

一勝一敗で迎えた3戦目、どうなるかと試合結果を見守る一同です。

裕一の作曲した応援歌で応援団が一丸となり、熱烈に応援をします。

ピッチャー投げた!

三振!ゲームセット。

応援に応えるかのように、ついに早稲田が勝利したのです。

とうとう早稲田大学は3戦目で勝利を収めることが出来ました。

これまで負け続けてきた早稲田大学野球部は、応援歌に元気づけられてとうとう試合に勝つことが出来たのです。

そして、ついに田中が清水と約束した早稲田勝利が叶った瞬間でもありました。

早稲田を象徴す、えんじ色の校旗が夕闇にたなびいております。

工場で沸き立つ工員たち。

清水は大騒ぎすることなく、静かに勝利を噛みしめています。

裕一へのエールを送る応援団

試合の帰りに、裕一と音はバンブーの前の屋台でラーメンを食べていると、そこへ田中率いる早稲田応援団がやって来ました。

田中は早稲田大学が勝つことが出来たのは、すべて裕一のおかげだとお礼をいいます。

しかし、裕一は、自分こそが田中達に救われたと伝えました。

すると、団長が、全く曲が採用されない裕一にエールを送りたいといい始めました。

フレー!フレー! 古山!フレ!フレ! 古山!

そして、続いて古山夫妻へのエールを込めて全員で『紺碧の空』を歌います。

勢い余った応援団員から胴上げされる裕一。

まだ1枚も世にレコードを出していない22歳の無名の作曲家、古山裕一が作った早稲田の第六応援歌『紺碧の空』は、その後早稲田の第一応援歌へと昇格し、現在まで早稲田の学生たちに力を与え続けています。

これまで作曲し続けた曲がすべて不採用となってしまったのは、自分の才能をひけらかすものばかりだったのではないか、人を応援するための曲ではなかったということに思い知らされた裕一でした。

これまで西洋の交響曲が頭に入っていた彼にとって、応援歌を作ったことは大きな転機となります。

これからの作曲家としての方向がようやく見えてきたのです。

木枯との会話

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翌日、裕一は木枯に会いにコロンブスレコードに出社しました。

裕一を見つけた木枯は裕一を録音室に誘います。

録音室に入ると木枯が

そんなことより、、、いろいろ聞いて心配してたんだよ。

と気にかけてくれました。

どうやらかなり裕一のことを心配してくれていたようです。

裕一は、もう一度頑張ってみようと思うと木枯に話します。

裕一は今回の体験から木枯に

木枯君曲書けなくなったって経験ある?

と質問します。

あ~、、、ギター持っちゃえば何かしら浮かんでくるけど。

といってギターを弾き始める木枯。

すると逆に木枯が

教えてよ。僕もいつか書けなくなる時が来るかもしれない。

曲が浮かんでこないってどんな気分なの?

と質問してきました。

裕一は、正直に自分がどのような状態だったのかを話します。

それを聞いていた木枯は、裕一に近寄って

やっぱり君は天才だよ。

と言いますが、

天才ならとっくに気付いてるよ。

と言う裕一。

しかし、木枯は、天才だから気づかないんだと肯定します。

裕一は木枯の言葉を素直に受け取りましたが、これから何をどうしていいのか分からないでいました。

すると木枯から

誰かを思い浮かべるんだろ?目を閉じてみたら?

と言われ、言われるがまま目を閉じてみる裕一。

すると裕一の脳裏には、何かが浮かんできたのです。

あっ!あっ!

と裕一が騒ぎ出した頃、録音室の前室に廿日市が飛び込んで来て何か叫んでいますが聞こえません。

これまでのやり方じゃ駄目だ!

今、、、今できることを頑張ってやってみるから!

ありがとね!本当にありがとう!

木枯の手を取って礼を言う裕一。

鉄男の上京

後日、古山家の玄関の前には困惑した顔をした中村蒼演じる村野鉄男が立っていました。

裕一の脳裏に浮かんだのは幼なじみの鉄男の顔だったのです。

裕一は鉄男をバンブーへ誘い出し、話を持ちかけます。

大将一緒に曲作んないか?君もそろそろ夢に向かって進む時期だ。

しかも、、、歌うのは久志だ!

指をパチンと鳴らすと、後ろから久志が登場します。

久しぶり。覚えてると思うけど、、、佐藤久志です。

とうとう揃った幼なじみの3人。

何が始まるのやら、、、

以上が、朝ドラ「エール」第8週のネタバレあらすじでした。

≪第7週エールあらすじ第9週≫

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