2020年4月スタート朝ドラ「エール」の主人公・古山裕一の妻で、ヒロインの二階堂ふみさんが演じるのが、「関内音」です。
主人公・古山裕一のモデルは、阪神タイガースの球団歌・六甲おろしを作曲した有名な作曲家「古関裕而(こせきゆうじ)」さんですが、裕一の妻・関内音も古関裕而さんの妻である「古関金子」がモデルになっています。
朝ドラ「エール」ヒロインを初出演の二階堂ふみさんが選ばれたことが、話題になりましたが、こちらでは、朝ドラ「エール」関内音のモデルである古関金子さんのプロフィールと半生を紹介します。
朝ドラエール関内音のモデル「古関金子」とは?
朝ドラ「エール」関内音のモデルである古関金子さんは、1912年に内山安蔵と妻・みつとの三女として、愛知県豊橋市で生まれました。
旧姓では内山金子で、兄と6人姉妹の9人家族ですが、朝ドラ「エール」では、三姉妹の次女としてストーリーが展開します。
父・安蔵は、当時豊橋市に駐屯していた陸軍に物資を納入する仕事をしていましたが、金子さんが12歳の時になくなり、その後は母親がその仕事を継ぎました。
朝ドラ「エール」で、関内音の父・関内安隆は、軍に納品する馬具を製造販売する会社を経営しており、内山安蔵さんの仕事をモデルにしていることが推測できます。
古関金子の夢は「オペラ歌手」
幼いころから音楽と文学に興味があった古関金子さんは、オペラ歌手を目指していたそうです。
朝ドラ「エール」の中でも関内音は、プロの歌手として舞台に立つことを夢見ている女性として描かれています。
古関裕而さんと遠距離恋愛
そして、1930年に新聞で目にした、福島の無名の青年が国際作曲コンクールで入賞したという記事に感心し、その青年つまり、のちに夫となる古関裕而さんに手紙を書きます。
当時、裕而さんは福島、金子さんは豊橋に住んでいたので遠距離恋愛でしたが、その間も裕而は金子とパートナーとして共に生きることを夢見て合計26曲の楽曲を創作します。
遠距離期間中には歌だけでなく、ラブレターのやりとりもし、どんどん愛を育んでいます。
それと同時期に、金子さんは、声楽教師について、歌の勉強も始めました。
その年の6月に、裕而さんは、金子さんに会うために豊橋まで行き、その後、金子さんは裕而さんの故郷・福島について行き、そのまま結婚します。
手紙を書いてからわずか半年の出来事でした。
東京での生活
しばらくは、福島で生活をしていた二人でしたが、その年の秋にレコード会社「日本コロムビア」からの招きで、二人は東京で暮らすようになります。
それから、裕而さんは、レコード会社「日本コロンビア」の専属作曲家となり、東京都世田谷区で新しい暮らしを始めます。
声楽家を目指す
住まいの近くには音楽学校があったため、金子さんは、帝国音楽学校の声楽部本科に編入し、本格的に声楽家としての勉強を始めます。
門下生一の実力が認められて数々の舞台を踏みましたが、子育てをするために学校を中退しています。
その後は、作曲家である裕而さんをはじめとした家族を支えながら声楽家や詩人として活動をしていましたが、戦争が激化する中、そういった機会も少なくなっていきます。
乳がんで死去
1980年にこれまで煩っていた乳がんが全身に転移したことで、関内音のモデル・金子さんは1980年7月23日に、68歳で亡くなります。
前作朝ドラ「スカーレット」では、主人公・川原喜美子の息子・武志が、慢性骨髄性白血病を患い最後は、まだ放送されていませんが、史実では、モデルの神山清子さんは、息子が白血病で死別しています。
今回の朝ドラ「エール」では、関内音が乳がんに冒されるストーリーがあるのか、あるならどういった結末を迎えるのか気になるところです!
古関金子が死を覚悟した瞬間とは!?
古関裕而さんとの遠距離恋愛や戦争の時代を超えて激動の半生を送って来た古関金子さんですが、一度死を覚悟したことがあったと、金子さんの長男である正裕さんがブログで語っています。
それは、満州に渡って事業を起こしていた兄の内山勝英さんのところに遊びに行った時のことです。
兄・勝英さんに別れを告げて帰国しようと船に乗った時に、その客船が途中で座礁してしまい、沈没するという出来事がありました。
古関金子さんは、「その時は死を覚悟した」と正裕さんに何度も語っていたそうですが、奇跡的に生き延びて、その後古関裕而さんに出会い、幼いころから大好きだった音楽と共に幸せな半生を送ることが出来たので本当に良かったと思います。
朝ドラ「エール」では、関内音は三姉妹という設定なので、満州にいって船の沈没事件にあうストーリーが組み込まれる可能性は低いですが、乳がんもしかり、何らかの形にストーリーの中に含まれる可能性もあります。
朝ドラエール関内音のモデル「古関金子」さんも、ドラマの中でどのように描かれるのか、楽しみです!
朝ドラファンの皆さんのコメント!