エールでは、裕一は木枯から契約金が印税の前払いだと聞かされました。
契約金が印税の前払い金だった話は、実話でしょうか?
結論からいうと、裕一のモデル・古関裕而さんも専属作曲家の契約をしたときに、印税の前払い金として契約しているので、実話です。
しかも、後から知った話も実話でした。
こちらでは実話を詳しく解説していますが、エールと実話の結果だけ知りたい方は、「まとめ▼」をご覧下さい。
エール第32話『契約金は前払い金!?』のあらすじ
こちらは、エール第32話『契約金は前払い金!?』のあらすじの一部です。
ネタバレを含みますので、まだ視聴していない方はご注意ください。
裕一は、同期の木枯から契約金は借金みたいなものだと聞かされ、ショックを受けていました。
鉛筆を削りながらも頭の中は契約金のことでいっぱいで、手元がくるって怪我をする始末。
どうにか打開策を見出したいところですが、何も浮かばず時間だけが過ぎていきました。
音が入学式から帰ってきて、裕一も帰宅したその晩。
音は、夕食を食べながら裕一に話しかけます。
上の空の裕一に何かあったのかと詰め寄ります。
そして、裕一を強く見つめて「ちゃんと話して。」と言いました。
夕食後、縁側で木枯から聞いた契約金の話を始めます。
「契約金は借金?」
裕一は、音に心配かけさせないようになんとかすると、しどろもどろになりながら答えます。
しかし、音は夫の成功を微塵も疑っていない様子で、レコードが売れれば大丈夫といいのけるのです。
心配している夫を見て、音は引き出しからコロンブスレコードとの契約書を出してきました。
一緒に契約書を覗き込むふたり。
「ほら前払い金って書いてある!」
やっぱりそうだったんだと興奮しながら裕一がいうと、返済しろとはどこにも書かれていないと一蹴し、裕一は黙ってしまいます。
エールと実話の比較
さて、裕一は木枯から契約金が印税の前払いだと聞かされていましたが、古関裕而さんの実話では、実際どうだったのか比較していきます。
実話の出所は、以下の書籍です。
契約金が印税の前払い金だった話は実話か?
エールでは、裕一は木枯から契約金が印税の前払いだと聞かされましたが、契約金が印税の前払い金だった話は、これは実話です。
コロンブスレコードのモデルは、日本コロムビアで、古関裕而さんとは月2曲で月給300円という契約を結んでいました。
小学校教育の月給が45円~55円ぐらいなので、当時は高額な月給だったことが分かります。
契約内容については「【エール実話】裕一が月2曲作曲して1年3,500円の契約を結んだ話は本当か?木枯正人より2.5倍の給料だった!?」で詳しくまとめています。
ちなみに、木枯のモデルは作曲家の古賀政男さんで、古賀政男さんは月給120円で契約しています。
120円でも高額ですが、古関裕而さんは古賀政男さんの倍以上の給与をもらっていたことになります。
印税の前払い金だったことを知らなかった話は実話か?
エールでは、裕一は契約金が印税の前払いだったことを知りませんでしたが、これは実話です。
月給300円と提示されたときに強いプレッシャーを感じていました。
当時の印税は、レコードの売り上げ1枚あたり3銭と決められていました。(片面だと1.5銭。
毎月約8,900枚のレコードを売らなければ、月給に見合う金額にはならない計算で、後から知った古関裕而さんは、「これはたいへんだ」と引き締めたそうです。
印税に関する詳細は「古関裕而の昭和史 国民を背負った作曲家」で詳しく記述されています。
エールで契約金が印税の前払いだと話と実話の比較まとめ
ここまで、エールの内容と実話を比較して説明しました。
印税の前払いだった話は実話でしたが、高額だけあってノルマがきつそうでしたね。
今回のエールと実話の比較をまとめると、以下の通りです。
- 契約金が印税の前払い金だった話は、本当!
- 印税の前払い金だったことを知らなかった話は、本当!後で知って気を引き締めた
- 月給に見合うレコードの売り上げ枚数は、約8,900枚/月で、結構きついノルマだった
エールと実話比較まとめ記事
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